Books

 
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宮脇慎太郎写真集


UWAKAI

著者 宮脇慎太郎

 



A4判変形 112ページ(カラー98ページ、1色16ページ) 上製


定価 3800円+税


初版発行日 2022年4月30日

紹介文



2015年の春から2021年の夏までの約6年間、四国の南西部を断続的に旅した。そこは透明度の高い宇和海に面し、リアス式海岸が続く美しき最果ての地。


 

海に山々が突き出す平地の少ない地形に人々は石を積み上げ、集落や段々畑を作ってきた。どんな場所であってもここで生きていく——時を経ても崩れない石垣は、そんな意志を無言で体現しているように思えた。

宇和海で出会う人々はすべてをおおらかに受け入れ、たくましく生きる者が多かった。…日本では少子高齢化の加速によって、将来消滅する自治体も少なくないと言われている。しかしそれでもこの地でこの海で、人は生き続けると信じたい。
——宮脇慎太郎 本書より

四国・宇和海に面するリアス式海岸の風景と、ローカルに生きる人びとの姿。「辺境」と呼ぶにふさわしい土地に漂う、圧倒的にリアルなものでありながら、ことばで表現するのが難しい「精神性」を、「光」を捉えたい——。

瀬戸内国際芸術祭公式カメラマンである写真家・宮脇慎太郎が、愛媛・佐多岬から高知・沖の島まで宇和海海域をめぐる6年間の旅を記録した作品集。地域の伝統行事や「鹿踊り」など祭りの写真を含む93点のカラー作品、書き下ろしのエッセイ「うらかたの光」を収録。

購入者特典のリーフレットには、サウダージ・ブックス編集人アサノタカオのエッセイ「蔵書返却の旅——塔和子さんのこと」を掲載しています。

目次


UWAKAI
うらかたの光へ 宮脇慎太郎
写真作品リスト

​【推薦のことば】

森のエウリディケがワタツミの神と出逢うところ
世の果ての小さな入り江に船が入ってゆく
リアスの襞がほんの一瞬ゆれて静まる
時は永遠をいたましく刻むように流れた
けれど新しい人よ 嘆いてはいけない
光の下 きみが歩を進めるたび 
その湿った音が過去と未来のすべてを連れてくる
けっしてかわらないものがあるという希望
媼の皺深い掌には不ぞろいの真珠
幼子の瞳には薄緑色のアコウの実

——今福龍太(人類学者・批評家)「UWAKAIの光に寄せて」

 
知らないから_hyo_mihon2_ web.jpg

「知らない」からはじまる
——10代の娘に聞く韓国文学のこと


著者 (ま)&アサノタカオ

46判変形 116ページ 並製 
定価 1800円+税
初版発行日 2022年1月27日

 

 

紹介文


未知の世界を発見する喜びは、いつも知らないものたちの冒険心からはじまる。

 

サウダージ・ブックスの編集人で韓国文学ファンである父親が、K - POPが好きな10代の娘に話を聞いてみた。憧れのソウルを旅行したこと、韓国の小説を読んだこと。隣の国のカルチャーを追いかける親子の、少しミーハーで少しきまじめな証言を一冊に。インタビュー&エッセイによる韓国文学ガイド。

《作者のチョン・セランには、いまの韓国はそう簡単に幸せになることが許されない暗い時代だっていう考え方があって、暗ければ暗いほど、小さな希望に光を感じられるっていうことなんじゃないの? 

 だから……ホ先生が通りすがりの子どもに運を分けてあげたいと思うちょっとしたエピソードにもあたたかい価値が生まれるんだと思う。》

——(ま)「ホ先生が人生の最後に抱く幸福には、でも陰がある」本書より
 


もくじ

はじめに
——「知らない」からはじまる旅と読書 アサノタカオ


Ⅰ インタビュー ま&アサノタカオ


「バンタン食堂」で会ったお姉さんは、とてもフレンドリーだった
——BTS聖地巡礼その他 1
距離みたいなものがなくなってメンバーが身近な存在に
——BTS聖地巡礼その他 2
この「むなしさ」は自分と同じ「世界線」にある
——チェ・ウニョン『ショウコの微笑』
ホ先生が人生の最後に抱く幸福には、でも陰がある
——チョン・セラン『フィフティ・ピープル』
思いを話したいと願うようになったから「ことば」が出てきた
——ファン・インスク『野良猫姫』
背負いきれないものを背負っている人たちが何かを封印して生きている
——キム・エラン『外は夏』
問題の原因は目に見えない感情や気持ち、人と人の関係にある
——チョン・セラン『保健室のアン・ウニョン先生』
非日常のあとの日常を普通に生きていく人を描くこと
——チョン・セラン『屋上で会いましょう』

Ⅱ エッセイ


心の矢印が、ぐっと朝鮮半島のほうに傾いた アサノタカオ
忘れられたものたち、忘れてはならないものたち
——ファン・ジョンウン『ディディの傘』 アサノタカオ
わからない世界で自分を生きる
——チョン・セラン『声をあげます』 (ま)

おわりに
——親子という境域(ボーダーランズ)で話を聞く アサノタカオ

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今日という日を摘み取れ

渋谷敦志写真集

Carpe Diem

Photographs by Atsushi Shibuya

著者 渋谷敦志

A5判 320ページ 並製

定価 2800円+税

​初版発行日 2020年11月3日

紹介文

第4回笹本恒子写真賞受賞

突然、降りかかった未知のウイルスによる感染症の世界的流行(パンデミック)という災禍が、人と人とを物理的にも精神的にも引き離すいまこそ、「ここではないどこか」へ臆さずに移動し、他でもない「あなた」と対面する営みを写真行為の出発点にすえなおし、意志を持って「人びとのただ中へ」と踏み込むことの意義を問い直したいと思う。
——渋谷敦志「人びとのただ中へ」本書より
 
「人と人とのあいだに分断する境界線を引くのではなく、共にいられる場所を開いていくことはできないだろうか——」。世界各地の紛争や飢餓や児童労働、災害の現場を取材し、どんなに困難な状況の中でも生きようとする人間の尊厳を撮影してきた写真家の集大成となる作品集。アフリカ、アジア、東日本大震災以後の福島、ヨーロッパの難民キャンプなどを旅しながら、人間を見つめ、人間から見つめ返されるまなざしの十字路の情景を記録した、約220点の写真と4編のエッセイを収録。

タイトルは、古代ローマの詩人ホラティウスの名言「今日という日を摘み取れ Carpe Diem」より。 

 


目次

人びとのただ中へ 012

 

Ethiopia 014
Palestine 036
Osaka, Japan 046
China 056
Angola 070
Cambodia 094
Indonesia 112
East Timor 122

 

隔離の中の生 132

 

Brazil 140
Bangladesh 148
Thailand / Myanmar 160
Bangladesh 178
Nepal 184
Pakistan 198

 

まなざしの十字路 208

 

Fukushima, Japan 214
Somalia / Kenya / Ethiopia 226
Rwanda / Burundi 242
Uganda 252
South Africa 262
South Sudan / Uganda / Ethiopia / Kenya 270
Sudan 284
Nigeria 290
Greece 300

 

旅のスケッチ——2019.8—2020.9 311

 
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随筆集 

読むことの風

著者 アサノタカオ

装画・本文イラスト nakaban

46判変形 128ページ 並製 
定価 1800円+税
初版発行日 2020年10月21日

2刷発行日 2022年5月31日

紹介文

固有の時間を生きるひとりのことば。それを自分自身の内にも探してみようと思い立った。すると、旅と読書の記憶に行き着いた。ことばの通じない異国を旅すること、知らない内容の書かれた本を読むことは、慣れ親しんだ世界から切れて、ひとりきりになるさびしさをともなう。しかしそのさびしさと引き換えに、ぼくは未知の世界へつながる喜びを得たのだった。
——アサノタカオ 本書より

旅と読書は、「本当に大切なこと」を、さびしさに震える君に教える。

 

サウダージ・ブックスの編集人である著者が書籍や雑誌、リトルプレス、ウェブマガジンに寄稿したエッセイ、コラム、旅のノートに記したことばを集成。ひとりになって自分自身を見つめ直す時間のなかで、世界や他者につながることの意味を問いかける随筆集です。

 

購入者特典の付録には、夏葉社の島田潤一郎さんとの対談「ことばは個人的なちいさな声を守るもの」を掲載しています。

目次


本を読む夜が深く極まるとき

 

1 本から遠く離れて——読書論

 

散文 本から遠く離れて
ひとりになること
愛する人たちとの絆を切って
散文 本屋さんに行くと沈黙がある
小さな声が小さな字にくっついて
京都の善行堂で
本を書いたことのないぼくに
散文 「自由」の風からの贈り物
主人のない夜の本小屋では
散文 書を持って、海へ出よう
カバーを外して、中身をぶん投げ
文字に当てていた指が
海は、ひらかれた書物に似ている
散文 コーヒーと椅子、そしてことばのろうそくたちと
ことばが見つからない
本を読むことが苦しみとなり

2 君のものではない、世界の声に耳をすませろ̶旅の短章

 

散文 君のものではない、世界の声に耳をすませろ
サンパウロから州の西に向かう
必要最小限の生活用品
ジャングルの巨木から切り出した数本の柱が
夜の通り雨が降りはじめた
散文 霧のなかの図書館で
出発前日に大雨が降り
「世界の秘密を知るために」 
雲ひとつない星空の下で
散文 そしてダラダラはゆく
飛行機が南の島の上空にさしかかり
散文 群島詩人の十字路で耳をすませて
散文 詩と夜空にかがやくもの

3 読むことの風

 

散文 読むことの風
海に向かって、石ころを投げる

 

あとがき​​

 
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宮脇慎太郎写真集
霧の子供たち
Photographs by Shintaro Miyawaki
Children of the Mist

著者 宮脇慎太郎

A5判横 108ページ(カラー92ページ、1色16ページ) 並製(PUR製本)
定価 2200円+税
初版発行日 2019年11月1日 

紹介文

【2019年度香川県文化芸術新人賞受賞】

明日を生きる者よ、このすべてを受け継ぎなさい。霧の風景はそう私たちに告げる。私たちは、光を求めてゆく霧の子供なのである。

——今福龍太(人類学者・批評家) 本書より

瀬戸内国際芸術祭公式カメラマンである気鋭の写真家・宮脇慎太郎が、日本三大秘境のひとつとされる徳島県祖谷(いや)の風景とそこに生きる人々を記録した写真集。

四国最深部の天空の集落であり、平家落人伝説で知られる山里の光と影、そのはざまを流れるものを写した『曙光』の刊行から4年。この間も著者は祖谷へ通い続け、ローカルの風景に向けられるそのまなざしは一段と深くなっています。本書は、前作『曙光』をもとにしつつ、『曙光』刊行後に著者がこの地で撮影した写真を増補分として追加し、「祖谷の光 編」「祖谷の人 編」の2部構成による新たな写真集として編集したものです。

著者のエッセイと特別寄稿として人類学者・批評家の今福龍太氏の詩を掲載、国内外の読者を対象に全編日英併記しています。

 


もくじ 
Contents

祖谷の光 編 
The Light of Iya Valley


曙光 宮脇慎太郎

The Light of Iya Valley Shintaro Miyawaki

 

写真作品リスト 
The List of Photographs

祖谷の人 編 
The People of Iya Valley

 

後記 宮脇慎太郎

Afterword Shintaro Miyawaki

 
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叢書 群島詩人の十字路

ジット・プミサク+中屋幸吉 詩選

 

著者 ジット・プミサク、中屋幸吉

編者 八巻美恵

B6変型判 118ページ ペーパーバック 

定価 1200円(税込)

初版発行日 2012年12月25日

​版元品切・重版未定

紹介文

1966年、群島は歌をうたった。 遠く離れながら、力強く呼び交す島とシマの声。「叢書 群島詩人の十字路」第3弾、若くして逝った、タイと沖縄の詩人による共著。ウェブマガジン「水牛」とのコラボレーション。

 

《死んでしまった詩人を通してこうした言葉だけが何度も私のところにたどりつく。詩人とは少しだけ抽象のほうに傾いている存在なのだろうか。だから自死したり殺されたりすることがより多いのかもしれない。生きかたによって自死したり殺されることがあっても、生きているときにはよりよく生きていくことを考えるしかない、と詩人たちはおしえてくれる。》

——八巻美恵「今日という昔」本書より

目次

 

今日という昔(八巻美恵)

I

ジット・プミサクの遺したもの 荘司和子

ジット・プミサク詩選

牛鈴によせる恋歌 故郷の呼ぶ声

奇奇怪怪 ”自分のためのタンブン”

この手で築く地上の楽園

シャムの魂(ウインヤーン・サヤーム)

II

あまりにも沖縄人である僕 上京日記(62・3~9)(抄) 中屋幸吉

中屋幸吉詩選

名前よ立って歩け

深みゆく喪失の季節

青春の片隅で

歌を唄いたい

沈黙の底辺から

(65年5月25日の日記より)

最後のノート

年譜

 
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叢書 群島詩人の十字路

マイケル・ハートネット+川満信一 詩選

著者 マイケル・ハートネット、川満信一

編者 今福龍太

B6変型判 108ページ ペーパーバック 

定価 1200円(税込) 

初版発行日 2010年9月18日

2刷発行日 2011年9月11日

版元品切・重版未定

紹介文

多言語の海峡をさまよう舌。遠く離れながら力強く呼び交わす島とシマの声。「叢書 群島詩人の十字路」第2弾、アイルランドと沖縄・宮古島出身の詩人による共著。

 

《群島のうえを吹き荒れた歴史と文化の衝突と混濁の暴風雨が、すべてをまきこみ、あらゆるゴミを掃きだし、天地を洗い清めたあと、世界を貫く群島のヴィジョンへと至る曇りのない詩が、即興の声としていま響きわたろうとしているのです。このカケロマ島にも。宮古島にも。アイルランド島にも。》

——今福龍太「マイケル・ハートネットから川満信一へ」本書より

目次

 

マイケル・ハートネットから川満信一へ カケロマのアシャゲにて 今福龍太

I

なぜゲール語で書くのか? マイケル・ハートネット

マイケル・ハートネット詩選

硫黄

わたしは火山のように激しかった

あの芝居がかったキス

英語への別れ(抄)

私は舌

ポートレート

ミソサザイの首飾り

II

パナリのつぶやき 多言語を財産として 川満信一

川満信一詩選

ブルー ブルース

隔絶した異界への導き

フサのタぺストリー

チェジュの海風(年老いた海女のうた)

ロルカよ! おまえ

M・ハートネットへのオマージュ

年譜

 
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叢書 群島詩人の十字路 
アルフレッド・アルテアーガ+高良勉 詩選
 

著者 アルフレッド・アルテアーガ、高良勉 
編者 今福龍太
 

B6変型判 106ページ ペーパーバック
定価 1200円(税込) 
初版発行日 2009年12月1日 

4刷発行日 2011年9月11日

版元品切・重版未定

​紹介文

魂の血族(カルナル)としての群島詩人。遠く離れながら力強く呼び交わす島とシマの声。「叢書 群島詩人の十字路」第1弾、チカーノ(メキシコ系アメリカ人)と沖縄の詩人による共著。

 

《父祖と民族の土地に深く根ざしつつ、出奔と流浪の衝動に抗うことができず、錯綜した人生の経路のなかで、土着と移動のあいだの張力を測りながら島渡りをつづける一群の詩人がいる。私がここで「群島詩人」と呼ぼうとするのは、そんな意識の島々が浮沈をくりかえす茫漠たる多島海を偶さか自らの故郷として生まれ落ちた詩人たちのことだ。》

——今福龍太「編者から読者へ」本書より

 

目次 
編者から読者へ 今福龍太

チカーノの場所 アルフレッド・アルテアーガ 
アルフレッド・アルテアーガ詩選
カント・プリメーロ 
シ(X)カーノの時(X)空間 
NW6 
ヨーロッパの小さな海 
ネット・ラグーナ 
水で書かれた作品 
わが学びの光明 
II 
バガスマ・バリオ・バランガイから 高良勉 
高良勉詩選 
老樹騒乱 
手水 
スールー海 
ガマ(洞窟) 
玉城 
バリオから讃歌を アルフレッド・アルテアーガーへ 
年譜

あとがきにかえて

 

その他の既刊本について

今福龍太編『ブラジルから遠く離れて 1935—2000』 ISBN978-4-89629-204-6

飯沢耕太郎『石都奇譚集 ストーンタウン・ストーリーズ』 ISBN978-4-89629-227-5

姜信子『はじまれ 犀の角問わず語り』 ISBN978-4-89629-240-4

以上のタイトルは有限会社 港の人に発売をお願いしており、サウダージ・ブックスでの取り扱いはありません。ご注文は、港の人(TEL 0467-60-1374/FAX 0467-60-1375)へお願いいたします。

西川勝『「一人」のうらに  尾崎放哉の島へ』 ISBN978-4-907473-01-3

黒島伝治『瀬戸内海のスケッチ 黒島伝治作品集』 ISBN978-4-907473-00-6

河端孝幸『感謝からはじまる 漢方の教え』 ISBN978-4-907473-02-0

どいちなつ『焚火かこんで、ごはんかこんで』 ISBN978-4-907473-03-7

ネルソン松原『生きるためのサッカー』 ISBN978-4-907473-04-4

原民喜『幼年画』 ISBN978-4-907473-05-1

宮脇慎太郎写真集『曙光 The Light of Iya Valley』 ISBN978-4-907473-06-8

大原治雄写真集『ブラジルの光、家族の風景 大原治雄写真集』  ISBN978-4-907473-07-5 

以上のタイトルは株式会社 瀬戸内人に発売をお願いしており、サウダージ・ブックスでの取り扱いはありません。ご注文は、瀬戸内人(TEL&FAX 087-823-0099)へお願いいたします。