2019年6月9日(日)
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アメガフッテル アメガフッテル
トオオク トオオク ニモ フッテル
——中屋幸吉
しっとりとした雨の気配を感じながら、2019年6月号をお届けします。
詩のリレー連載「食べることは歌うこと」。畑を耕す人、パンを焼く人、ハーブを育てる人、カフェを営む人。ローカルで生活を営み、広い意味で「食」にかかわる仕事をする人に、「食べること」をテーマにして詩のことばを寄せていただきます。
第8回にご登場いただくのは、布作家の早川ユミさんです。2019年3月号につづいて2回目の登場。タイの「カラワン楽団」のメンバーで、昨年亡くなったモンコン・ウトックに捧げた詩を寄せていただきました。
ライターの神田桂一さんの連載「離陸と着陸のあいだで 旅本読書記録」。今回紹介するのは、井上章一『つくられた桂離宮神話』。建築史と旅に共通する知の技法とは——。
編集者、ライターの太田明日香さんの「Hello folks」は、2年間のカナダ滞在経験をめぐる詩とエッセイの連載。第7回のテーマは「食べ物でつながる 」。人権としての「food security(フードセキュリティ)」についての話はさらに続きます。
佐々琢哉さんの「巡礼となりて」。高知県の四万十山暮らし、素朴で質素な営みを願う日々を詩とエッセイでつづります。第4回のテーマは「 皐月 野良デザイン」。石、枝、草、水。身の回りの自然と交わる佐々さんの心象風景です。
サウダージ・ブックス代表でライターの浅野佳代の連載「Walkabout」、編集人の連載「ぼくらの詩」も更新しています。
表紙のイラストは、画家のnakabanさんの作品。「コップ」の絵のシリーズを、月替わりで寄せていただきます。バスクの都市、サンセバスチャンのバル(酒場)のグラス。旅の高揚を、ひとり静かに味わう時間。(アサノタカオ)
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